フランス語を学んでいる方なら、日常会話だけでなく、現地の若者が使うスラングにも興味があるかもしれません。特にフランスのZ世代(1990年代後半から2000年代初頭に生まれた世代)は独自のスラングを多用します。これらのスラングを知っていると、より自然な会話ができるだけでなく、フランスの若者文化に対する理解も深まります。ここでは、知っておくべきフランスのZ世代のスラング用語トップ10をご紹介します。
1. Ouf
「Ouf」は「fou」(狂っている、すごい)を逆さにしたヴェルラン(逆さ言葉)です。肯定的な意味で使われることが多く、「すごい」「やばい」といったニュアンスがあります。たとえば、友達が見事な技を披露したときに「C’est ouf !」(それ、やばい!)と言います。
2. Bae
「Bae」は「baby」や「babe」の短縮形で、「恋人」や「大切な人」を指します。英語から借用されたスラングで、フランスの若者もよく使います。「Mon bae」(私の恋人)と言えば、相手が特別な存在であることを示します。
3. Zarma
「Zarma」はアルジェリア発祥のスラングで、「冗談でしょ?」や「本当?」という意味です。驚いたり、信じられない状況に対して使われます。たとえば、友達が信じられない話をしたときに「Zarma !」(冗談でしょ!)と言います。
4. Bolos
「Bolos」は「間抜け」や「弱虫」を意味します。誰かをからかったり、バカにする際に使われます。たとえば、友達が簡単なミスをしたときに「Quel bolos !」(なんて間抜けなんだ!)と言うことができます。
5. Chiller
「Chiller」は「リラックスする」や「のんびりする」という意味で、英語の「chill out」から来ています。たとえば、「On va chiller ce soir.」(今夜はのんびりしよう)と言うことができます。
6. Flemmarder
「Flemmarder」は「怠ける」や「ダラダラする」という意味です。勉強や仕事をさぼって、何もせずに過ごすことを指します。たとえば、「Je vais flemmarder aujourd’hui.」(今日はダラダラするつもりだ)と言います。
7. Chelou
「Chelou」は「louche」(怪しい、不審な)を逆さにしたヴェルランです。不審な人や状況に対して使われます。たとえば、「Ce type est vraiment chelou.」(この人、本当に怪しい)と言います。
8. Pécho
「Pécho」は「choper」(捕まえる、ゲットする)を逆さにしたヴェルランで、「ゲットする」や「ナンパする」という意味です。たとえば、「Il a pécho une fille hier soir.」(彼は昨夜女の子をゲットした)と言います。
9. Wesh
「Wesh」は「やあ」や「どうした?」という意味の挨拶です。特に親しい友人同士で使われます。たとえば、友達に会ったときに「Wesh, ça va ?」(やあ、元気?)と言います。
10. BG
「BG」は「beau gosse」(イケメン)の略で、魅力的な男性を指します。女性に対しては「Belle gosse」(美人)や「BG」も使われます。たとえば、「Il est vraiment BG.」(彼は本当にイケメンだ)と言います。
まとめ
以上、フランスのZ世代がよく使うスラング用語トップ10をご紹介しました。これらのスラングを使いこなすことで、フランス語の会話がより自然になり、若者文化に対する理解も深まります。ただし、スラングはカジュアルな場面で使われることが多いため、フォーマルな場面では避けるようにしましょう。フランス語の学習においては、文法や語彙だけでなく、こうしたスラングも取り入れることで、より豊かなコミュニケーションが可能になります。