ドイツ語での時間の基本構造
ドイツ語で時間を表す際には、24時間制と12時間制の両方が用いられます。公式な場面や交通機関の案内では24時間制が一般的ですが、日常会話では12時間制もよく使われます。まずは基本的な時間の表現方法を理解しましょう。
24時間制の読み方
24時間制は「null Uhr」(0時)から「einundzwanzig Uhr」(21時)までを数え、時間の後に「Uhr」(ウーア)をつけて時刻を示します。例えば:
- 08:00 – acht Uhr(8時)
- 14:30 – vierzehn Uhr dreißig(14時30分)
- 23:15 – dreiundzwanzig Uhr fünfzehn(23時15分)
この表現は公式な通知やスケジュールでよく使われ、明確かつ誤解のない時間の伝達に適しています。
12時間制の読み方
日常会話では12時間制が頻繁に使われ、「vormittags」(午前)や「nachmittags」(午後)などの語を付け加えます。時間の言い方は数字と「Uhr」を使い、分は「nach」(〜過ぎ)や「vor」(〜前)を使って表現します。
- 8:00 – acht Uhr(8時)
- 8:15 – Viertel nach acht(8時15分)
- 7:45 – Viertel vor acht(7時45分)
- 6:30 – halb sieben(6時30分)※直訳は「7時の半分」
このような言い方はドイツ語独特の表現であり、慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、会話力向上には欠かせません。
時間の表現でよく使うフレーズと例文
時間を尋ねたり伝えたりする際に便利なフレーズを覚えておくと、コミュニケーションがスムーズになります。以下に代表的な表現をまとめました。
時間を尋ねる表現
- Wie spät ist es? (今何時ですか?)
- Wie viel Uhr ist es? (何時ですか?)
- Können Sie mir sagen, wie spät es ist? (今何時か教えていただけますか?)
時間を答える表現
- Es ist acht Uhr. (8時です。)
- Es ist Viertel nach neun. (9時15分です。)
- Es ist halb zehn. (9時30分です。)
- Es ist zwanzig vor elf. (10時40分です。)
予定や約束の時間を伝える
- Das Treffen ist um drei Uhr. (会議は3時です。)
- Wir treffen uns um halb sechs. (私たちは5時30分に会います。)
- Der Zug fährt um zehn Uhr ab. (電車は10時に出発します。)
ドイツ語の時間表現における注意点
ドイツ語での時間の言い方には、初心者が戸惑いやすい特徴があります。ここではそのポイントと対策を紹介します。
「halb」の使い方
「halb」は「半分の」という意味ですが、時間表現では「次の時間の半分前」を指します。例えば「halb acht」は「7時30分」のことです。これは日本語や英語の感覚とは異なるため、慣れるまで練習が必要です。
「Viertel(15分)」と「drei Viertel(45分)」の違い
「Viertel nach acht」は「8時15分」、「Viertel vor neun」は「8時45分」を意味します。一部の地域では「drei Viertel neun」という言い方もあり、これも「8時45分」を指します。地域によって表現が異なるため、使う場面や相手に注意しましょう。
午前・午後の区別
12時間制を使う場合、「vormittags」(午前)、「nachmittags」(午後)、「abends」(夕方)、「nachts」(夜)などの語を付け加えて誤解を避けます。例えば「8 Uhr vormittags」は午前8時、「8 Uhr abends」は午後8時です。
時間の数字の読み方と発音のコツ
時間を正確に伝えるためには、数字の読み方と発音をしっかりマスターすることが大切です。特にドイツ語の数字は語順が英語と異なるため注意が必要です。
1から59までの数字の読み方
- 1 – eins(アインス)
- 15 – fünfzehn(フュンフツェーン)
- 30 – dreißig(ドライスィヒ)
- 45 – fünfundvierzig(フュンフントフィアツィヒ)
特に40以上の数字は「einundvierzig」(41)、「zweiundfünfzig」(52)と「〜und〜」の形で読みます。これは「1と40」や「2と50」という意味です。
発音の練習方法
- 音声付きの教材やアプリで繰り返し聞く。
- Talkpalのような会話練習プラットフォームでネイティブと発音を確認する。
- 鏡の前で口の動きを観察しながら練習する。
日常生活や旅行で役立つ時間の表現例
ドイツ語圏での日常生活や旅行時に使える実用的な時間のフレーズを紹介します。覚えておくと現地でのコミュニケーションが格段に楽になります。
- Wann fährt der Bus ab? (バスはいつ出発しますか?)
- Der Film beginnt um 20 Uhr. (映画は20時に始まります。)
- Ich habe um halb neun einen Termin. (私は8時30分に約束があります。)
- Wie lange dauert der Flug? (飛行機の所要時間はどれくらいですか?)
- Der Laden schließt um 18 Uhr. (店は18時に閉まります。)
まとめ:効率的にドイツ語の時間表現を習得するために
ドイツ語の時間の言い方は一見複雑に感じられますが、基本的なルールとフレーズを押さえ、実際に使ってみることで自然に身につきます。特に「halb」や「Viertel」を使った表現は日常会話で頻繁に登場するため、繰り返し練習が必要です。
また、Talkpalのようなオンライン語学学習ツールを活用し、ネイティブスピーカーとの対話を通じて実践的に学ぶことが上達の近道です。音声を聞いて真似し、実際の会話で時間を伝える練習を積み重ねることで、自然で正確なドイツ語の時間表現を習得しましょう。