スウェーデン語を学ぶ上で、日常会話や文化的な理解を深めるためにはイディオムの知識が不可欠です。今回は、スウェーデン語の興味深いイディオムとその意味について紹介します。
Att ha en räv bakom örat
日本語で「ずるがしこい」や「抜け目がない」という意味を持つ表現です。文字通りに訳すと「耳の後ろに狐を持つ」となりますが、ここでの「狐」は狡猾さを象徴しています。
Han är alltid så lugn, men jag tror han har en räv bakom örat.
Inte ha alla hästar i stallet
直訳すると「すべての馬が厩にいない」となりますが、日本語の「ちょっと変わっている」や「おかしい」と同じような意味で使います。
När han började prata om att flyga till månen visste jag att han inte hade alla hästar i stallet.
Att glida in på en räkmacka
このイディオムは「何も努力せずに成功する」や「楽に物事を成し遂げる」という意味で使われます。直訳すると「エビのサンドイッチで滑り込む」となります。
Han har aldrig behövt jobba hårt för någonting, han glider alltid in på en räkmacka.
Att sälja smöret och tappa pengarna
この表現は「手元にあったものを失う」という意味で、日本語の「得るものも失う」と似ています。直訳すると「バターを売ってお金を落とす」です。
Det är typiskt honom att sälja smöret och tappa pengarna.
Att skita i det blå skåpet
直訳すると「青いキャビネットで失敗する」となりますが、実際には「行き過ぎた行動を取る」という意味で使われます。
Du skiter i det blå skåpet om du tror att du kan komma undan med det.
Att ha gröt i huvudet
「頭がぼんやりしている」や「集中できない」という意味のイディオムです。直訳は「頭の中がお粥」となります。
Jag kan inte tänka klart idag, jag har gröt i huvudet.
Att vara ute och cykla
このイディオムは「間違ったことをしている」や「的外れなことを言う」という意味で使用されます。文字通りには「外で自転車に乗っている」となります。
Om du tror att det projektet kommer att vara enkelt är du ute och cykla.
以上がスウェーデン語のいくつかの面白いイディオムとその意味です。これらの表現を覚えておくと、スウェーデン語の会話で自然な表現ができるようになりますし、スウェーデンの文化や考え方にも触れることができます。言語学習は単に単語や文法を覚えるだけでなく、その言語が持つ独特の表現や文化を理解することも大切です。