エストニア語の文法は、日本語話者にとって少し異なる部分が多いですが、基本を押さえれば理解しやすくなります。この記事では、エストニア語の代名詞と前置詞に焦点を当て、具体的な例文を交えながら解説します。まずは代名詞について見ていきましょう。
代名詞
エストニア語の代名詞は、主に人称代名詞と指示代名詞の2つに分かれます。人称代名詞は日本語の「私」「あなた」「彼/彼女」などに相当し、指示代名詞は「これ」「それ」「あれ」などを指します。
人称代名詞
mina – 私
Mina olen õpilane.
sina – あなた
Sina oled õpetaja.
tema – 彼/彼女
Tema on arst.
meie – 私たち
Meie elame Eestis.
teie – あなたたち
Teie olete sõbrad.
nemad – 彼ら/彼女ら
Nemad tulevad homme.
人称代名詞は文の主語として頻繁に使われ、動詞の活用によって文の意味が明確になります。
指示代名詞
see – これ/それ
See on minu raamat.
too – あれ
Too on vana maja.
need – これら/それら
Need on minu sõbrad.
need – あれら
Need on vanad autod.
指示代名詞は物や人を指し示す際に使われ、名詞と共に使うことで文の意味を補完します。
前置詞
エストニア語の前置詞は、日本語の「に」「で」「から」などに相当し、名詞や代名詞の前に置かれます。ここでは、基本的な前置詞とその使い方について説明します。
場所を表す前置詞
kell – 〜時に
Me kohtume kell kolm.
juures – 〜のそばに
Ma ootan sind kooli juures.
peal – 〜の上に
Raamat on laua peal.
all – 〜の下に
Kass on laua all.
方向を表す前置詞
kuni – 〜まで
Ma jään siia kuni õhtuni.
mööda – 〜を通って
Me jalutame mööda tänavat.
üle – 〜を越えて
Läheme üle silla.
läbi – 〜を通じて
Ma vaatan läbi akna.
時間を表す前置詞
enne – 〜の前に
Ma tulen enne lõunat.
pärast – 〜の後に
Me räägime pärast tundi.
alates – 〜から
Kool algab alates esmaspäevast.
kuni – 〜まで
Töö kestab kuni kella viieni.
その他の前置詞
koos – 〜と一緒に
Ma tulen koos sõbraga.
ilma – 〜なしで
Ma ei saa ilma sinuta elada.
vastu – 〜に対して
Ta on selle plaani vastu.
poolt – 〜によって
See on tehtud minu poolt.
エストニア語の前置詞は、文脈によって意味が変わることがあるため、使い方に注意が必要です。また、前置詞と名詞の組み合わせによって、名詞の格変化も生じることがあります。
エストニア語の代名詞と前置詞の基礎を理解することで、日常会話や文章の理解が深まります。これらの基本をしっかりと押さえて、さらにエストニア語の学習を進めていきましょう。