Pero vs Sino – スペイン語で各接続詞をいつ使用するか

スペイン語を学ぶ際、多くの学習者が混同しやすいのが接続詞「pero」と「sino」の使い分けです。これらの接続詞は日常会話や文章の中で頻繁に使用されるため、正しく使いこなすことがとても重要です。この記事では、これらの接続詞の違いと正しい使用方法を詳しく説明します。

「Pero」の基本的な用途

「Pero」は、英語の「but」に相当し、意見や状況の対照を示すために使用されます。基本的には、前後の文が矛盾していない限り、一般的な対立や追加情報を導入する際に使われます。

Quería ir al cine, pero estaba cerrado.

彼は映画を見に行きたかったが、映画館は閉まっていた。

Estudio mucho, pero aún necesito mejorar.

私はたくさん勉強するが、まだ改善が必要だ。

このように、「pero」は前の文の情報を受けて、予想外の結果や異なる事実を導入するときに有効です。

「Sino」の基本的な用途

「Sino」は、直訳すると「but rather」や「instead」となり、否定された最初の概念に続いて、代わりの情報や正しい情報を提供する際に用います。つまり、最初の部分が否定的な文脈である必要があります。

No estudio química, sino física.

私は化学は勉強していない、代わりに物理を勉強している。

No solo quiero hablar español, sino también escribirlo perfectamente.

スペイン語を話すだけでなく、完璧に書くこともしたい。

「sino」の使用は、排他的な状況や選択を示唆していることが多いです。つまり、一方を否定して他方を強調する形になります。

例を交えた使い分け

使い分けのポイントは、前述したように、文脈における否定の有無です。以下に具体的な例を挙げて、使い分け方を示します。

No llegué tarde, pero el tren sí.

私は遅れていないが、電車は遅れていた。

ここでの「pero」は、単に追加情報を提供しており、対照的な事実を示していますが、否定は含まれていません。

No llegué tarde, sino temprano.

私は遅れてはいない、むしろ早く到着した。

この場合の「sino」は、否定された前の情報に対する明確な代替を示しています。

注意点は、これらの接続詞を使い分けることで、意図した通りの意味合いや強調を表現できるということです。文の流れを自然に保ちつつ、正確な対比や選択を提示することが重要です。

まとめ

「pero」と「sino」の違いを理解し、適切に使用することで、スペイン語の表現力を格段に向上させることができます。これらの接続詞は、日本語の「しかし」や「それどころか」などと似ていますが、使い方には細かな違いがあります。日常会話やビジネスシーンで正しく使いこなすことが、スペイン語のコミュニケーション能力を高める鍵となるでしょう。

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