韓国語文法になる動詞

韓国語の動詞の基礎知識

韓国語の動詞は、日本語と同様に文の中心となる語で、行為や状態を表します。しかし、韓国語独自の特徴として、動詞の語幹に多様な文法的接尾辞が付加されることで意味や時制、敬語レベルが変化します。まずは動詞の基本構造を理解しましょう。

動詞の語幹と語尾

語幹（어간 / 어미）：動詞の基本形から語尾を除いた部分。例：「먹다（食べる）」の「먹」
語尾（어미）：文法的な意味を付け加える部分で、時制や敬語表現、否定形などを示す。例：「먹어요（食べます）」の「어요」

この構造により、同じ語幹が異なる文法的形態に変化し、多様な意味を表現できます。

動詞と形容詞の違い

韓国語では「動詞（동사）」と「形容詞（형용사）」が明確に区別されます。形容詞は状態や性質を表し、「-다」で終わる基本形を持つ点は動詞と共通しますが、活用方法が異なります。動詞は行為や動作を示すため、文中での役割も異なるので注意が必要です。

韓国語文法における動詞の役割

韓国語の文法では、動詞が文の核となり、文の意味を決定します。動詞の活用や接続により、時制、敬語、疑問文、否定文などの文法構造を表現します。

時制の表現

現在形：基本形の語幹に「-아요/-어요」が付く例が多い。例：「가다（行く）」→「가요」
過去形：語幹に「-았/었/였-」が付く。例：「갔다（行った）」
未来形：助詞「-겠다」を付けることで未来を示す。例：「가겠다（行くだろう）」

敬語表現

韓国語は敬語が非常に発達しており、動詞の語尾を変えることで敬意の度合いを調節します。主な敬語形は以下の通りです。

해요体：一般的な丁寧語。例：「합니다」→「해요」
합니다体：フォーマルな敬語。例：「갑니다」
해라体：命令形や親しい間柄で使用。例：「가라」

疑問文と否定文の作り方

疑問文：語尾に疑問を表す「-까?」や「-나요?」などを付ける。例：「가요?（行きますか？）」
否定文：動詞の前に否定詞「안」や「못」を付ける、もしくは語尾に「-지 않다」を付けて否定を示す。例：「안 가요（行きません）」

韓国語動詞の活用パターン

韓国語の動詞活用は語幹の母音や子音により異なり、多様なパターンがあります。ここでは代表的な活用パターンを紹介します。

母音語幹の活用

語幹の最後が母音の場合、語尾の接続が比較的シンプルです。

例：「가다（行く）」→「가요」「갔어요」

子音語幹の活用

語幹の最後が子音の場合、音便変化や連音化が起こることがあります。

例：「먹다（食べる）」→「먹어요」「먹었어요」

特殊活用

ㄷ変則活用：語幹の最後が「ㄷ」の動詞は「ㄷ」が「ㄹ」に変わる。例：「걷다（歩く）」→「걸어요」
ㅂ変則活用：語幹の最後が「ㅂ」の動詞は「ㅂ」が「우/오」に変わる。例：「돕다（助ける）」→「도와요」
르変則活用：語幹の最後が「르」の動詞は活用時に「ㄹ」が重複する。例：「모르다（知らない）」→「몰라요」