数字デンマーク語文法

デンマーク語の数字の基本構造

デンマーク語の数字は、1から1000以上まで独特の規則に従っています。特に20以上の数字では、英語や日本語とは異なる逆構造が見られます。まずは基本的な数字の読み方と書き方を押さえましょう。

1から20までの数字

デンマーク語の1から20までの数字は以下の通りです。

1 – en/et（性別によって変わる）
2 – to
3 – tre
4 – fire
5 – fem
6 – seks
7 – syv
8 – otte
9 – ni
10 – ti
11 – elleve
12 – tolv
13 – tretten
14 – fjorten
15 – femten
16 – seksten
17 – sytten
18 – atten
19 – nitten
20 – tyve

これらは基本的に覚えやすい単語ですが、発音には注意が必要です。特に13〜19の数字は「-ten」で終わる点が特徴です。

20以上の数字の特徴：逆順の数え方

デンマーク語の数字で最も難しいのは20以上の数字です。特に21から99までの数字は「単位の数字 + og（と） + 十の位の数字」の順で表します。これは英語の「twenty-one」とは逆の順序です。

例えば：

21 – enogtyve（1と20）
32 – toogtredive（2と30）
45 – femogfyrre（5と40）
58 – otteoghalvtreds（8と50）
99 – nioghalvfems（9と90）

この逆順の数え方は日本人学習者にとって混乱の元となりやすいですが、慣れることでデンマーク語の数字理解が格段に深まります。

デンマーク語数字の文法的性質

数字は単に数を表すだけでなく、文法的に名詞や形容詞と結びつく際に変化を起こします。ここでは数字の性・数の一致、そして複合語としての使用例について解説します。

数字の性別と定冠詞の関係

デンマーク語の数字「1」は性別により変化します。

en：共性名詞（f-ord）に使用
et：中性名詞（n-ord）に使用

例えば：

en bog（1冊の本）
et hus（1軒の家）

2以上の数字は性別に関わらず変化しません。

複合語としての数字の使い方

デンマーク語では数字が他の名詞や形容詞と結びつき、複合語を形成します。この場合、数字は通常、単純な形で用いられ、結合語として意味を強めます。

例：

trediveårig（30歳の）
femhundredekrone（500クローネ）

数字を使った複合語は、デンマーク語の語彙を拡張し、細かい意味を伝えるのに役立ちます。

数字の複数形と数詞の一致

デンマーク語の数詞は、名詞の単数・複数形に影響を与えます。

1（en/et）の場合、名詞は単数形。
2以上の数字の場合、名詞は複数形。

例：

en bil（一台の車）
to biler（二台の車）

このルールは、正確な文章構成に不可欠です。

デンマーク語の大きな数字の表現

100以上の数字は日本語と似た部分もありますが、デンマーク語特有の表現も存在します。

100から999までの数字

100は「hundrede」と言い、101は「et hundrede og en」となります。基本的には100＋（og）＋数字の形で表します。

例：

100 – hundrede
150 – et hundrede og halvtreds
999 – ni hundrede og nioghalvfems

1000以上の数字

1000は「tusind」で、複数形は使いません。

例：

1000 – tusind
2000 – to tusind
2500 – to tusind fem hundrede

デンマーク語では数字を区切る際にコンマではなくスペースを使うことが多い点も覚えておきましょう。

数字を使った日常表現と会話例

デンマーク語の数字文法を実践で使うための具体例を紹介します。

時間の言い方

デンマーク語の時間表現は24時間制が一般的です。

1時 – klokken et
3時15分 – kvart over tre（3時15分）
6時30分 – halv syv（6時30分、直訳は「7時の半分」）

この「kvart」や「halv」を使った表現は、数字を理解していないと難しいため注意が必要です。

日付の言い方

デンマーク語の日付は「日 + 月 + 年」の順で表されます。

例：

2024年6月10日 – den tiende juni to tusind fireogtyve

数字の序数詞（第〇〇）が重要です。序数詞は基本数字に「-ende」や「-te」をつけて作られます。