参加ポルトガル語文法

参加ポルトガル語文法とは何か？

参加（Particípio）は、ポルトガル語の動詞の形態の一つで、主に過去分詞として知られています。英語でいう「-ed」や「-en」で終わる形に相当し、動詞の意味を形容詞や完了形の一部として使うことができます。参加は、以下のような場面で重要な役割を果たします。

完了形の構築（例：Eu tenho falado – 私は話してきた）
受動態の形成（例：O livro foi escrito – その本は書かれた）
形容詞的な用法（例：Uma carta escrita – 書かれた手紙）

ポルトガル語の参加は規則動詞と不規則動詞で形が異なるため、正確な理解が必要です。

ポルトガル語の参加の基本形と変化

規則動詞の参加形

規則動詞の参加は、動詞の語幹に次の接尾辞を付けて作られます。

-ar動詞：語幹 + -ado（例：falar → falado）
-er動詞：語幹 + -ido（例：comer → comido）
-ir動詞：語幹 + -ido（例：abrir → abertoは例外だが、一般的にはabrir → aberto）

例外も多いですが、基本的にはこれらのルールに従います。

不規則動詞の参加形

不規則動詞の場合、参加形は語幹の変化や特別な形をとることがあります。代表的な例を以下に示します。

動詞	原形	参加形	意味
abrir	abrir	aberto	開けられた
fazer	fazer	feito	作られた、した
dizer	dizer	dito	言われた
ver	ver	visto	見られた
escrever	escrever	escrito	書かれた

これらの不規則な参加形は、頻繁に使用されるため、暗記が重要です。

参加の文法的役割と用法

1. 現在完了形・過去完了形の形成

ポルトガル語の完了形は、「動詞ter（持つ）」または「動詞haver（ある）」の現在形や過去形と参加形を組み合わせて作ります。これは英語の現在完了形に似ています。

現在完了形: Eu tenho estudado (私は勉強している/してきた)
過去完了形: Eu tinha estudado (私は勉強していた)

この形は、過去から現在まで続く動作や経験を表すのに使われます。

2. 受動態の形成

参加形は受動態の構造にも使われます。「ser（〜である）」の適切な時制と参加形を組み合わせて、受動態を作り出します。

O livro foi escrito por ela.（その本は彼女によって書かれた。）
A casa será vendida amanhã.（その家は明日売られる予定だ。）

受動態は動作の受け手を強調する際に有効です。

3. 形容詞的用法

参加形は名詞を修飾する形容詞としても用いられます。通常、名詞の性と数に合わせて変化します。

Uma carta escrita por ele.（彼によって書かれた手紙。）
Livros lidos recentemente.（最近読まれた本。）

この用法により、動詞の意味が名詞の性質や状態を具体的に説明します。

参加形の性・数変化と注意点

参加形は形容詞として使われる場合、修飾する名詞の性（男性・女性）や数（単数・複数）に一致します。これはポルトガル語の文法の基本ルールの一つです。

男性単数：falado
女性単数：falada
男性複数：falados
女性複数：faladas

この一致を忘れると、文法的に不自然な文章になってしまうため、特に注意が必要です。