Infinitivとは?ドイツ語における基本概念
ドイツ語の「Infinitiv」とは、日本語で「不定詞」と呼ばれる動詞の基本形です。たとえば、「gehen(行く)」「machen(する)」などがInfinitivです。不定詞は、文の中でさまざまな役割を果たしますが、特に「zu」を伴うかどうかで文の意味や構造が変わるため、正しい使い分けが求められます。
Infinitiv mit zuとInfinitiv ohne zuの違い
– Infinitiv mit zu: 動詞の前に「zu」がつく不定詞(例:zu gehen, zu machen)
– Infinitiv ohne zu: 動詞の前に「zu」がつかない不定詞(例:gehen, machen)
この違いは、動詞や表現によって決まるため、まずはどんな時に「zu」が必要かを理解しましょう。
Infinitiv ohne zu:zuをつけない不定詞の使い方
ドイツ語で「zu」をつけずに不定詞を使う場合は、主に以下のようなケースに限られます。
1. 助動詞(Modalverben)の後
ドイツ語の助動詞(Modalverben)は、必ず「zu」なしで不定詞を伴います。
- können(〜できる)
- müssen(〜しなければならない)
- wollen(〜したい)
- sollen(〜すべきである)
- dürfen(〜してもよい)
- mögen(〜が好き)
例文:
- Ich kann Deutsch sprechen.(私はドイツ語を話すことができる)
- Du musst heute arbeiten.(君は今日働かなければならない)
2. 感覚動詞(Verben der Wahrnehmung)の後
「sehen(見る)」「hören(聞く)」「fühlen(感じる)」などの感覚動詞の後も、「zu」なしで不定詞を用います。
例文:
- Ich höre ihn singen.(私は彼が歌っているのを聞く)
- Sie sieht das Kind spielen.(彼女は子供が遊んでいるのを見る)
3. lassen(〜させる)の後
「lassen」は使役動詞であり、後ろに「zu」なしの不定詞が続きます。
例文:
- Er lässt mich arbeiten.(彼は私に働かせる)
- Ich lasse mein Auto reparieren.(私は自分の車を修理してもらう)
4. 一部の固定表現や動詞句
「gehen + 不定詞(〜しに行く)」など、日常会話でよく使われる表現でも「zu」を省略します。
例文:
- Ich gehe schwimmen.(私は泳ぎに行く)
- Wir kommen essen.(私たちは食事しに来る)
Infinitiv mit zu:zuをつける不定詞の使い方
一方、多くの動詞や表現では「zu」をつけて不定詞を用います。特に、以下のケースが主な用法です。
1. 一般動詞の後ろ
助動詞や感覚動詞、lassen 以外のほとんどの動詞の後ろでは、「zu」をつけて不定詞を使います。
例文:
- Ich habe vergessen, die Tür zu schließen.(私はドアを閉めるのを忘れた)
- Sie versucht, Deutsch zu lernen.(彼女はドイツ語を学ぼうとしている)
2. 特定の前置詞や形容詞句の後
「um…zu(〜するために)」や「ohne…zu(〜せずに)」などの前置詞句でも、「zu」付き不定詞が使われます。
例文:
- Um gesund zu bleiben, muss man Sport treiben.(健康でいるためには運動しなければならない)
- Er ging, ohne ein Wort zu sagen.(彼は一言も言わずに出て行った)
3. 形容詞や名詞の後ろの補足説明
形容詞や名詞を補足説明する場合にも「zu」付き不定詞がよく使われます。
例文:
- Es ist schwer, Deutsch zu lernen.(ドイツ語を学ぶのは難しい)
- Ich habe keine Zeit, ins Kino zu gehen.(私は映画に行く時間がない)
4. 命令形や希望・計画を表す場合
希望や計画を示す動詞(hoffen, planen, versuchen など)の後ろにも「zu」付き不定詞が続きます。
例文:
- Wir hoffen, bald zu kommen.(私たちはすぐに来られることを望んでいます)
- Sie plant, im Sommer nach Deutschland zu reisen.(彼女は夏にドイツに旅行する計画を立てている)
Infinitiv mit/ohne zuを使う際の注意点
ドイツ語では、不定詞の使い方を間違えると意味が通じなくなったり、不自然な表現になることがあります。以下のポイントに注意しましょう。
- 助動詞・感覚動詞・lassenの後ろは必ず「zu」なし!
- 一般動詞や前置詞句、形容詞句の後ろは原則「zu」付き!
- 一部の動詞は両方のパターンがあり、意味が変わることもある(例:lernen)
- 「zu」の位置は、分離動詞や否定語(nicht)の前に置く
例外に注意:
– 「lernen」は「zu」付き・なし両方使えるが、意味が変化することがある。
– 「bleiben, helfen」など一部の動詞も、状況によって「zu」有無が変わる。
よくある間違いとその対策
ドイツ語学習者が犯しやすいミスと、その解決策を紹介します。
間違いやすいパターン
- Modalverbenの後ろに「zu」をつけてしまう
- 一般動詞の後ろなのに「zu」を省略してしまう
- 分離動詞の「zu」の位置を間違える
対策方法
- 各動詞ごとの用法を例文と一緒に覚える
- リスニングやリーディングで実際の使い方を確認する
- TalkpalのようなAI言語学習ツールを使い、ネイティブの例をたくさん練習する
- 自分で例文を作ってみる
Infinitiv mit/ohne zuの練習方法と学習のコツ
効率的にInfinitiv mit/ohne zuを身につけるための勉強法をまとめました。
- 例文暗記:よく使う表現を丸ごと覚えることで、文法ルールを自然に身につけることができます。
- 音読・シャドーイング:正しい語順やイントネーションも同時に覚えられます。
- 自作例文ノート:自分で例文を作り、ネイティブに添削してもらうのも効果的です。
- TalkpalなどのAI学習ツール:豊富な練習問題や会話練習を通じて、実践的に身につけましょう。
まとめ:Infinitiv mit/ohne zuをマスターしてドイツ語力をアップしよう
「Infinitiv mit/ohne zu」の正しい使い分けは、ドイツ語文法の基礎でありながら、表現力の幅を大きく広げてくれる重要なポイントです。助動詞や感覚動詞の後ろは「zu」なし、それ以外は「zu」付きが基本ルールですが、例外や慣用表現もあるので、例文とセットで覚えることが大切です。TalkpalなどのAI学習ツールを活用し、たくさんの例文に触れ、実際に使ってみましょう。地道な積み重ねが、確実な上達へとつながります。ドイツ語のInfinitiv mit/ohne zuを正しく使いこなし、より自然なコミュニケーションを目指しましょう。